SOS-WAHA Project

背景

中東・北アフリカ地域(MENA)は、世界で最も水資源に乏しい地域の一つです。

地下水は―

持続可能な資源ではありません!

エジプト西部砂漠では、食料安全保障の名のもとに大規模な地下水利用と砂漠開発が進められており、塩類集積の防止や地下水資源の保全が重要な課題となっています。

着眼点

問題は、私たち人間が「地下水と土地をどう管理するか」にあるのです。

―オアシスの社会・環境に適した、水と土地利用の持続可能な方法を考案すること

プロジェクトでは、オアシス特有の水と塩の動態を考慮し、利用に適切な地下水量を調査します。それに基づき、塩害の進行や灌漑用水の過剰利用を抑えつつ農業を維持する栽培技術を実証し、さらに地域全体の活動を支援するため、デジタル・プラットフォームと流域レベルの社会的管理システムを構築します。

アプローチ

“研究者と、農民が一体となって”

オアシスでの生活を支える水と土地を、地域全体で守れるように!

1- 農民や地域住民は、本研究への参加を通じて、水利用の実態や、塩害および排水処理に関する課題を理解することができます。

2- 研究者は、農民と協力することで、科学的知識と地域に根ざした知恵を結びつけながら、水問題に対する革新的な研究を進めることができます。

3- プロジェクトでは、農民や地域住民の知恵と、研究者の科学的知識を結びつけるためのデジタル・プラットフォームを構築します。

4- デジタル・プラットフォームを活用し、本プロジェクトは水資源の持続的な利用を促進するため、農民や地域住民がコミュニティ活動を行う支援をします。

SOS-WAHA Project

上位目標

オアシスの住民と協力して、持続可能な水と土地利用のモデルを「つくり」、「実践し」、「普及させる」

1- オアシスの社会と環境を守る。

2- 塩類集積防止の枠組みを構築する。

3-  持続可能な水・土地利用のシステムを確立する。

本プロジェクトは、エジプト西部砂漠のオアシスにおいて、地域住民の生活と、環境保全の両立を実現する手助けとなるような、水と土地資源の持続的な利用を可能とする包括的な参加型システムを確立することを目指しています。

この取り組みは、さまざまな環境や社会の条件を総合的に踏まえた持続可能な社会づくりのプロトタイプとなるでしょう。

研究グループ

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